三毛猫の引きだし・・・イラストレーター・ライター美和子のブログ

イラスト、文章、旅、映画。 好きだらけでぱんぱんの引き出し。

2015年10月

東京で、会社勤めと並行してイラストレーター、ライターをしています。
かわいいイラストと心のお話が大好き。

Instagram→mike.miwako

フランス旅行記⑤ フランスの恋愛事情なぞ

パリの街を歩いていると、
セーヌ河のほとりとかで、
カップルがジュテームジュテーム してるんであって

なんだかそれを見ていると、
いいね!どんどんいったれ!
という気分になる。



白人は見目麗しいからそういうのを堂々としていても綺麗だとか
そういう安直なことを言いたいのではないのでして。
(でも、フランス人は美しかったなー)

日本だと、
ちょっとでも異質なことをしている人がいると、

みんな、全力でさりげなくじっと見たり、見ないようにしながらじっと見たり、
なんかもう、空間全体が、どうしてもじっと見ちゃうんであって、

もうそれは、きっと「五人組」の時代から変わらないんだと思う。


日本で、
カップルが公共の面前でイチャイチャしてたら、
周りに見られていることを本人たちも気づいていて、
でもそんなの関係ないぜ的に頑張っている感じも周りに伝わっていて、

その何重にも重なったじっとりとした背徳感みたいなのが、
不快指数100なんだと思う。



フランスだと、良いか悪いかは置いといて、
やっぱり自由と博愛、個人主義の国だから、

カップルたちは、
世界にはonly you and me状態になっていて、
周りも爽やかに黙殺していて(内心は知りませんが)

そのカラッとしたジュテームな感じが、
見ていて気持ちがいいというか、

愛し合う者たちに寛大なお国柄なのですね。




話は変わりますが、
「ダーリンはフランス人」的な日本の方々と話す機会があり、
共通していた大変さは、

喧嘩をしたら、
雰囲気とか時間で解決するんじゃなくて、
あくまでも話し合いで解決しなければいけないらしい。


さっさと仲直りしたいから
「ごめんね、私が悪かった」と言っても、
何が悪くて、解決策は何なのかをきちんと提示しないと、相手にしてもらえないんだって。


喧嘩をして落ち込んでも、
「被害者ぶるな」と言われるらしい。。。



革命の精神は、啓蒙主義の理性の光は、
現在のカポーたちも照らしているようです。


でも、そもそも和を持って尊しとなすお国柄の私たちが
フランス語で口論に打ち勝つとか、前提が不利すぎる。。。

日々の喧嘩ってそんなに大した理由もないしなぁ。



仲睦まじいカポーたちはとても素敵だけれど、
フランス的なジュテームも、なかなか大変なのかもなぁんて思ったりしたのでした。


フランス旅行記② パリの街並み・・・歴史と河と生きる街


フランス旅行に出かける前、
体力がないから 毎日たくさん歩けるかしらと心配だったけれど、
一週間、朝から夜まで歩き続けた。

日本にいる時より、ずっと元気だった。


パリの街は歩きやすいし、歩いていると幸せな気持ちになる。




街の中心を、河口の広いセーヌ川が
東西に流れている。
河のほとりで、おしゃべりをしたり、ひとりでぼんやりしたりしながら、
いろんな人が思い思いに過ごしている。


































私も、パリについた初日、
河のほとりに座ってぼーーーっとした。

東京だと、外でぼーっとできる場所が少ない。

仕事でもプライベートでも目を酷使するから、
遠くの景色をただぼーーーっと見つめていたい時があるんだけれど、

東京だと、なにか理由づけをしたり、ポーズを取ったりしていないと、
なかなか女性一人でぼーーっとできない。

私の住んでいるところの近くには神田川が流れているけど、
手すりによりそってぼーっとしたくても、

「あいつ飛び込むんじゃないか」とか「そうとう疲れてるのかな」とか
思われそうで、堂々とぼーっとできない。(考えすぎ?)


こういうときは、
タバコを吸う人はいいなぁと思う。

おもちゃのタバコとかくわえていれば、
もっと堂々とぼーっとできるんだろうか。(そこまでしたくない)



パリでは、
なにもしていなくても、理由がなくても許される場所、
ただ単に綺麗で気持ちがいい場所が
街の中心部にもたくさんあって

やっぱり個人主義が根付いてるから、
一人一人がそんなに注目をされることもなくて、
楽に息をすることができた。


























東京だと、
一人でいるだけでも、
まわりの人が理解できる範囲内に、
説明可能な状態に、いつもとどまっていないといけなくて、

半ば無意識のうちに、圧迫されて、蝕まれていたんだなぁ。

誰も見ていないけど、常に誰かに見られている、そういう場所と国民性なのだと思う。




あと、パリの街は
ナポレオン3世の時に計画的に造り直されたとかで、

大通りの終点に、凱旋門とか、オペラ座とか、
歴史を感じさせる大きくて美しいものが建っていて、

わかりやすいし、
都会の喧騒から突然そういうものが姿を表すと、なんだか不思議で楽しい気持ちになる。




































歴史的な建物だけじゃなく、

空港や駅の名前にも、シャルルドゴールとかラファイエットとか、
歴史の人物の名前が多用されていて、
パリで生活をすることは、常に、歴史や革命の物語を意識することになるのだと思う。




河とか、大きな広場とか、歴史的な建造物とか、

都会と自然、
現在と過去がまじりあって多層的になっているから、

空間に広がりとか余りがあって、
歩きやすいのだと思う。



無駄や余りや空白が
街の人々を生かす。




「私たちは、
目的地に最短距離で効率的にたどり着くためじゃなくて、
好きな人と、ゆっくりと話しながら、コーヒーを片手に持って歩くために生きているんだよ」
 

パリの街はそんなふうに私に話しかけてくるようで、


「いやあ、そういう風にできたらどんなにいいかと思うんだけど、なかなかねぇ」


と、どもって返事をすることしか、
まだ自分にはできないのだけれども。


フランス旅行記① パリの美術館めぐり


フランスといえば、やっぱり美術館。

オルセー、ルーブル、オランジュリーをメインにまわりました。
その全部がストライキしている日もあったので、その日にあたらずに回れてよかった・・・。


東京に⚪︎⚪︎展がきても、
通勤電車の中で絵を見ているような状況になりがちなところ
(六本木ヒルズの美術館とかすごいですね、、、)、

⚪︎⚪︎展のメインになるような絵をたくさん、
ゆったりとしたスペースで、心ゆくまで見られるのは、
やっぱり、現地ならではの贅沢でした。


日本人らしく、印象派好きな私。
ルノワールやモネを堪能してきましたよ。



@オルセー美術館

朝一で印象派のフロアに乗り込んでやろうと意気込んで出かけたものの、
メトロを乗り間違えたりして、開館より少し遅れて到着。

チケット購入の列がズラッと並んでいたけれど、
私には『ミュージアムパス』があるので、並ばずにするっと入る。快感。

(パリの美術館や、ベルサイユ宮殿でも使えます。何箇所か回る人は買ったほうがよいですよー)


印象派の階にかけあがり、目当てのルノワールの絵の前に立つものの、、、

あれ、

やばい。入ってこない。


駄目だ。
焦っていたせいで、心に余裕がなくなってて、絵が全く入ってこない。

美術館が空いている時間に出掛けるのも大事だけれど、
心のゆとりはそれ以上に大切だなー。反省。

よし、まずはちょっと他の絵を見て気持ちを落ち着かせよう。

反対の壁にあるモネの絵の前に立つ。

モネが好きという人は多いけれど、
なんか、ただひたすら睡蓮てそれ楽しいんかしら、と、今まであんまり興味がなくて、
でも、モネの絵の前に立ったら、身体に自然に染み込んでいって、心が静まった。

日本人の身体感覚に合っている画風なのかも。 

ありがとう、モネ。


気を取り直して、またルノワールと対峙。

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「ピアノに寄る娘たち」

ルノワールの描く、
女の人の、桃みたいなほっぺたが
すごく好き。

いつも、暖かくて、優しくて、幸せいっぱいな絵。

ルノワールの絵は
多幸感に溢れていて、
それに対して、世俗的だとか重みがないみたいな批判があっても、


彼は、
この世界には汚いものや辛いことが溢れているけれど、それを絵画の中にまで持ち込んでどうするのだ、と
彼は、生活に寄り添った、親しみやすく、美しい絵を描きたいのだと、

それを生涯貫いていて、
私はその姿勢がすごく好き。

絵の中は、綺麗で幸せであってほしい。

また、彼は晩年このような名言(迷言)を残しています。



女性の乳房は丸くて温かい。
もし、神が乳房をそのように作らなかったら私は画家にならなかったかもしれない。



正直でいいなぁ。笑
丸くて温かい、女性への愛で溢れた作品の数々。

この時代に、こんな綺麗な女の子たちが、
仲良くピアノを弾いていたんだなぁと思うととても幸せになるんであって、

優れた画家の絵は、
描いた人も描かれた人も絵の中でずうっと生きて、
海の向こうに住む人間まで引きつけてしまうんだもの。




あとは、やっぱりこれ。

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「ムーラン・ドゥ・ラ・ギャレット」


父が複製画を持っていたから
小さい頃から知っていたけれど、
想像していたよりずっと大きな絵だった。

当時のパリの人たちの楽しげな話し声まで聞こえてくるような、
その空間の全部の空気が絵の中にとどまっているような、
素敵な絵でした。



あと、気に入ったのは
ギュスターヴ・モローの絵。



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今まで、あまり知らなかったモローさん。

実物に出逢って好きになれるって幸せ。

写真では伝わらないけれど、
 
洋服とか背景とか、細部の描き込みが緻密で繊細で、
お伽話みたいな、幻想的な絵でした。


※  気に入ったので、ギュスターヴ・モロー美術館にも足をはこんだのだけれど、そこには、オルセーにあったほどの完成度の高い絵はなかったような。

一角獣の絵は綺麗だった。




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@ルーヴル美術館

ここは、さすがに大きすぎる。

本を読んだりして、
ほんのちょっとは美術史をかじったけれど、
私のようなほんのりとした絵画ファンには、
オルセーとかオランジュリーくらいのサイズ感のほうが楽しめるなーという印象。

有名どころだけをめぐりました。


1番良かったのは、サモトラケのニケ!NIKE!


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ほんと、飛び立ちそう。
うまく言葉にできないけれど、
翼も、身体のラインも、服のドレープも、
すべて美しい。



ヨーロッパの人って、常に
ギリシャ、ローマに立ち帰るけれど、
その意味がわかった気がします。


紀元前でこんなもん作ってるんだもんなぁ。
こら、敵わんなぁ。



モナリザさんは、
数メートル先からしか見られず、しかも防弾ガラスに入っていたので、
実物を見た、という感じはまったくしませんでした。



@オランジュリー美術館


やー、きました。モネ!モネ!モネ!!

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でかい!!



4枚の絵が壁一面に。
それが2部屋も。

晩年のモネが、最期の力を振り絞って描きあげたもの。
でかい、でかいよモネ。。。綺麗だよ。



モネ、そうまでして君は。




絵の魅力は大きさで決まるわけではないけれど、
やっぱり大きな絵の持つパワーはすごい。

真っ白だった大きな四角を
美しいもので埋め尽くす、
その、気迫とか、かかった時間とか、込められた熱量とか。

なんだか、目頭が熱くなりました。




四方を睡蓮に囲まれた部屋は
そこにいるだけでとても満ち足りた気持ちになって。


そこに絵があるだけの部屋なのに。


絵の力を、あらためてモネに教えてもらいました。




マルモッタン美術館も何人かに勧められたけど、
東京にちょうど『マルモッタン・モネ展』が来ている時期だったので断念。

またパリにくる機会があったら行きたいな。



たくさんの美しいものをパリに見せてもらいました。

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