三毛猫の引きだし・・・イラストレーター・ライター美和子のブログ

イラスト、文章、旅、映画。 好きだらけでぱんぱんの引き出し。

2017年03月

東京で、会社勤めと並行してイラストレーター、ライターをしています。
かわいいイラストと心のお話が大好き。

Instagram→mike.miwako

初めてのモデルデッサン(代々木デッサン会)

代々木デッサン会というところに初めて参加しました。

実際に目の前にいる人を描く、というのがほぼ初めてだったのですが、
ものすごーーーく面白かったです!

中心にモデル役の人が立ち、
参加者はそれぞれ好きな角度から、鉛筆などを使い10分でデッサンをするというスタイルでした。

前半は、
集まったメンバー(デッサンをする人)の中の何人かがモデル役をつとめる。


正直なところ、一般の人を描くってどうなんだろう?と最初は思ったのですが
描いているうちに、どんどん
その人の美しさというか、人間の美しさみたいなものが見えてくるんですね。

髪の毛のうねり、
首に入るスジ、
ふくらはぎのライン、

描いているうちにどんどん発見があり、
10分の枠のなかで、どこまでその美しさを発掘して残すことができるのか、夢中になる。






























あと、このデッサン会はみんな着衣なわけですが、
人体を描く時って、どうしても「裸」を意識するんですね。

私の場合は、
うすい線で裸のラインを考えて描きながら、
濃い線で服を描いていく。

最初、見知らぬ人の
身体の線をまじまじと見て、
裸のラインもざっくりと想像して描いていく、というのに妙な照れがありました。笑

でも、みんな自分と自分の絵の一対一の世界に入っていて、
私がどんなことを考えどんなふうに描いているのかというのは本気でどうでもいいことであって、
私もすぐに気にせずハダカ線をガシガシ描くようになりました。笑 
 (アタリの線は、書き終わったら消しゴムで消します)



後半はいよいよモデルさん登場。

最初、ふつうに現れてそのへんの人と話したりするのを見たときは、

あーたしかにプロポーションいいなー
色白いなー
くらいに思ったのですが、

中心に立ち、
ポーズを取り、
一点を見つめだすと、


なんじゃこれ!!!

女神か!!!!

ってくらいの神秘性を放ち立つのであって、
もう10分は短すぎて、その美しさをただただ必死に紙にうつしました。
それはとても幸せな作業で。





























この目の前のこの瞬間にある美しさをなんとか残したい、
そんな痛切な衝動が、
絵画の技術を発展させ、
カメラを作っていったのだなぁと
必死に手を動かしながら
脳内はなんだか大昔からある美しさや、その美しさを愛でる人の気持ちにトリップしたりして、
手も思考もあわただしく、
「思考ちょっと黙れ」と思いながらも
なにもかもが静かな空間で、個々人のなかで様々がスパークする。


一般の方を描いた時にも感じたけど、
ポーズを取り、一点を見つめて固まった人というのは、
なぜだかとても美しい。

声が消えて、
表情が消えて、
性格が消えて、
ただただそこには形の美しさのみが残されて、
不思議な神秘性を帯びるのである。


人間というのはどんな人でも
美しい形をしているんだなぁということ、
言葉で道徳的に言い聞かせるのではなく、
肌で、手で、感じ取ることができた。



私はどちらかといえば、
リアルなものよりもユルくて可愛いものが好きで、
デッサンもちゃんと学んだことがないから手とか身体とかよくわからないけれど、
それでも、
たまに違うことをしてみること、同じものが好きな人たちに出会うこと、
というのは
旅行に行くというのと同じくらい
日常とずれた視点からの様々な彩りをもらえる
豊かな体験だなぁと感じました。
 
また行ってみよ。
モデルもやってみたいなぁ。
 

レビュー:私の少年(2巻までの感想)


























いろんな方が勧めていたのと、装丁の綺麗さに惹かれて読んでみた「私の少年」。

30歳の独身女性と
12歳の家庭環境が複雑な男の子の交流。

もうちょっと怪しい話かなぁと思っていたけど、
至極まっとう。

主人公の女性がまっとうだからこそ、切ない。


誰かのなかの寂しさに気づいてしまった時、
それを自分が少し埋められて、そのことが嬉しかった時、
相手の幸せを助けたかった時、

その関係性に、社会的な名目も利害関係も契約もなにもないと、
未来に繋がる何かがないと、

後ろめたいことが何もなくたって、
説明のしようがなく、罪悪感にかられ、困ってしまう。

説明できない関係は、
ただ存続するだけでもむずかしい。


30歳の女性なら、
同じく適齢期の男性といっしょにいる「べき」。
深く関わる子どもの範囲が
親戚関係を超えているのは「異常」。

小学生の男の子は、
同級生と遊ぶ「べき」。

親や先生以外の大人と深く関わるのは
「おかしい」。


そのラインに触れなければ
気づくことすらない、
当たり前の中に埋もれたタブーだけれど、

ふとしたきっかけで、
深く関わってしまったら、

親子や恋愛といったかたちがなくても、
ただ相手が生きてるさまを愛しく大事に思ってしまったら、

それまで気にしたこともなかった、
異常を監視する社会の目に射抜かれる。



2人の関係はどうなっていくのかなぁ。




2人ともすごくいいキャラで、すぐ好きになった。

主人公の聡子さんの独身OLっぷりはほどよくリアルで、
笑いながら切なくなりながら共感できるし、

美少年の真修がほんとに可愛い。
こんな子が目の前にいたら、
たしかにほっぺたをつっついたり
頭をなでたりしたくなる。


損得感情抜きで、
パッと感情を見せてくれる、開いてくれる、
小さな生き物がそばにいるというのは
きっと癒されることなんだろうなぁ。



全体のトーンは、
なんだか淡い水色に包まれたような、ちょっとさみしい感じ。

でも、ちょこちょこ笑いが入って、
2人のやりとりはふつうに微笑ましくって、
重たくなりすぎないところがいいな。

絵も本当に綺麗。


続きが楽しみな、
見守っていきたい漫画、
見守っていきたい関係性
です。







堀北真希ちゃん引退についてのごく個人的な記録。


堀北真希ちゃん引退してしまいましたね。。。

芸能に疎い人間による芸能ブログみたいになってきていますが、
堀北真希ちゃんは尋常じゃなく好きだったんです。

だから、寂しいんだけど
どこかホッとしている面もあり。

綺麗に、(私が知っている限りでは)あまり傷つかずに、
この生き馬の目を抜く世界から消えられてよかったなぁと。

もともと、中学ジャージを着て歩いているところをスカウトされて始まった芸能生活で、
「芸能人の友達は一人もいない」とか
「かわいい服を買っても着て行くところがない」とか発言してて、笑

性格的に、芸能界の人ではないんですよね。
(そこがまた好きだったんですが)

どちらかといえば真面目で潔癖で地味な性格の彼女が
芸能界の荒波の中を、
自分のペースで汚れずに泳いできたのは本当にすごいことだなぁ。



「美しさ」というのは、
乗りこなすのがむずかしい高級車のようなものなのではないかと思う。


彼女を間近で見たことが2回ある。

初めて見たのは、写真集購入特典の握手会。
(ええ、行きましたよ。 緊張しすぎて握手し忘れて帰った。笑)

なんかね、短時間では「顔」を把握することができなかったんです。
あまりに違いすぎて。

小さな顔にとがったあご、
大きすぎるつり目。

ステレオタイプの宇宙人の顔みたいなバランスで。

突出して美しい人というのは、異形の者なんだなぁと感じました。


美しいと、それだけで注目されたり、勝手に嫉妬されたり、
自分の美しさを意識すれば調子に乗っていると言われたり。


強気で美しさを乗りこなして、それを武器にして、
猛スピードで走って周りを轢きたおしていくような強者もいるけれど、

彼女は、その美しさという鉄壁の壁をまとって、
なかなか居場所を見つけられない人に見えた。

目の前の人から「普通」の反応を返してもらえないことを繰り返して、
少しずつ閉じていってしまったのじゃないかな。

映画の撮影で中居くんと2人きりになっても、
あの中居くんがほとんど会話がつなげられなかったと言ってたし。笑

だから、家庭という小さくて確かな場所、立ち位置ができて、
それを彼女が幸せというのなら、
どうか、大切に守っていって、守られていってください、と思うしかない。

芸能人である前に、
まず1人の人間だものね。



歳が近い彼女が(自分の一つ下)、
これからどんなふうに美しく歳を重ねて行くのか、
それは私にとって憧れの指針のようなものだったので、
見られなくなってしまうのはどうしても残念だけれど、
やっぱり、ただただ、
ありがとうございました。と思う。


東京メトロの広告塔を彼女が務めた2年間、
毎朝、通勤のたびに彼女の笑顔にキュンとして、とっても幸せでした。


その顔があるだけで、
笑ってくれるだけで、
なんの理由もなく心が綺麗な色に染まる。

そういうのは、生まれ持った宝物。
かわいいは正義。



彼女の直筆による最後のメッセージは、その几帳面で美しい字で、

「素晴らしい14年間を本当にありがとうございました。」と締められていて、


きっといろいろがあっただろうけれど、
でも、多分その中に本当にたくさんの素晴らしさ、幸せがあったのだろうと、
そしてこれからもまた違う種類の素晴らしい日々を過ごしてくださいと、
彼女が潜り抜けた、10代から20代にかけての冒険の日々に思いを馳せる。



昨日いた人が今日は忘れ去られてしまうくらいに回転の早い世界だけれど、
彼女が発していたキラメキと、それを私が受信して喜んだり憧れたりしていた日々のこと、

「幸せ」カテゴリの引きだしの中に閉まって保存して、
忘れた頃に、またキラッと光ってほしい。








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