初めに「そうだ フランス、行こう」と思うようになったきっかけは
ベタに『ベルばら』でありまして(世代ではないですが)、

だからこれから書く内容はどうしてもアントワネットびいきになることをご承知おきください。


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絶対王政の輝き。
大きなお城に美しい王妃様。ロココ調の装飾。

今回の旅行で一番の楽しみで、
「わーもう、ここに住みたい!」とか思っちゃう感じかなーと期待していました。


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神話やキリスト教をモチーフにした見事な天井画
王の権威を見せつける、金細工の家具にシャンデリア


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17世紀にこれだけのものを・・・
すごいなーすごいなー



最初はいちいち感動していたのですが、
すぐにおなかいっぱいになり、ちょっと胸焼けがしてきました。


わ・・・
侘びさびが恋しい


銀閣寺に帰りたい・・・。



アントワネットのお部屋は、花柄ベースでとてもかわいい。

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かわいいけど・・・
ここじゃ眠れないなぁ。

寝起きも食事も常に大勢の人たちの前で行われて、
このきらびやかな宮殿の中で、全ては儀式化され、自由が許されず。

14歳で政略結婚。18歳でフランス王妃に。

うーん・・・しんどい。




宮殿に疲れたので、
アントワネットが親しい友人や子どもを連れて移り住んだ、
ヴェルサイユのはずれにある「プチトリアノン」へ。


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こ、この簡素さと
小ささ・・・




侘びさびだわ。



落ち着くわ。

そうだよねぇ。こっちのほうが生活しやすいよねえ。



さらに現実逃避を続け、
プチトリアノンの周りにプチ農村まで作ってしまったアントワネット。

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実際に農民を住まわせ、家畜を飼わせていたそう。

この農村ごっこが、ますます王妃と、現実の飢餓に苦しんでいる農民たちとの感覚に隔たりを生み、
国庫を圧迫していく・・・。



彼女の作った農村は、
おもちゃみたいでかわいくて、
想像していた以上に、こっけいで、むなしかった。

ずいぶん遠くまで、逃げなきゃいけなかったんだなぁ。




若いころは
毎日違う服を着て、友達との話に夢中になって、
お忍びで夜遊びをして、

それでも、退屈で、満たされなくて、
ヴェルサイユ宮殿一個分の贅沢と孤独をひとりで抱え、

勉強は嫌いだし、
政治なんてよくわからないし、

かわいいものが好きだし、
退屈が怖いし。


歳を重ねて
子どもを産み、だんだんと落ち着き、
田舎にあこがれ、ナチュラル志向に傾倒していく。



時代も身分も国も違うのに、
やっていることは、私たちとそう変わらない。

違うのは、彼女のお小遣いが、お財布が、
一国の国庫から捻出されていたということ。


彼女はただの「女子」であって、
「王妃」にはなれなかった。





日にちを変えて、
アントワネットが最期の日々を幽閉されて過ごした「コンシェルジュリー」にも足を運ぶ。

牢獄が再現されていた。

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常に監視され、
ついたて一枚にへだてられた部屋。

簡素なテーブルが一つだけ。

ヴェルサイユとのギャップに言葉がでない。


ここで最後の日々をすごし、

夫を処刑され、
子どもも取り上げられ、
一方的な裁判を経て、ギロチン送りとなったアントワネット。



18世紀、国民の手によって、断頭台の露と消えた王妃様は、

時代を超えて、
ファッショナブルなお土産になって、21世紀の東洋のOLの手もとに届く。

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あなたは悪くないとは、
とても言えないけれど、

大変だったね、お疲れ様、と。


次に生まれ変わるときは、
平凡な女子に生まれて、


クラスの子の悪口を言ったり、失恋して友達と飲み明かしたり、
そういうことが、できたらいいね。