美しくお洒落なパリ
服は10着しかもたない、太らない、シックなパリジェンヌ


私は、こういう桃源郷的なパリって、
みんな、日本人の妄想なんじゃないかと思ってました。

あるか、そんな国。 いるか、そんな人たちって。


でも、パリは本当にパリでした。

パリの人みんなが、「THIS IS PARIS!」と自信を持って表現しているようで。
(彼らは英語では言いませんが・・・)




パリは本当に、
エッフェル塔でセーヌ河でマカロンで、テラス席のカフェで、石造り古い建物、
シックな人々で溢れていました。





美を誇りに、美を武器や権力として、
フランス人達自身が、「美の国」をしっかり意識し、内面化し、

国外にどんどん発光しながら、
国力を維持しているような感じがして。



美しく役に立たないものに対する

国全体の敬意が見て取れる。




日本人が思い描いているほど、
綺麗に刈り込まれたような姿ではなく、

もっと野蛮で、危険で、不衛生な部分もあるけれど、
それを補って余りある、美しい場所。



私たちの感覚からしたら
やりすぎだろうというぐらいの装飾がなされた古い建造物が、
パリの街を厳かに照らす。





パリジェンヌというのも、確かに存在していて
パリの人たちは、確かにだいたい「シック」と言えるような恰好をしていた。

こぎれいでシンプルで、
どの年代の人たちも大きくは変わらない。

全体的に暗めの色使いで、
髪をラフにまとめ(斜め上のほうでひとつにお団子にしてるのがかわいかった)、またはおろし、
シンプルなTシャツにシンプルなジャケットを羽織り、
ストールで少し色や柄を足し、

足もとは動きやすく、
スキニーパンツに
スニーカーやヒールのないパンプス。


若い子たちもほどんどこんな恰好で、
日本みたいに「ギャル系」「お嬢様系」「原宿系」みたいにバリエーションがないのが
不思議な感じがした。


男性も、シンプルなジャケットに、シンプルなパンツ。


変な恰好、だらしない恰好をしている人は確かに少なく、
洋服も教養、たしなみの一つみたい。


大阪の「おばちゃん」みたいな人もいなくて、
みんな「マダム」。



スリなどの事件が多い国だから、
あまり華美な恰好をすると狙われるとかの事情もあると思うんだけど、
みんながみんな、きちんと綺麗な恰好をしているというのはすごいなぁ。



でも、彼らは金色の髪と、目鼻立ちのハッキリとした顔を持っていて、
頭部が派手だから、比較的地味な格好でも引き締まるけれど、

「ひらたい顔」のアジア人が、この「シックな装い」をそのまま輸入すると、
ちょっと物足りなくさみしい感じになりそうな気もする。



自分は、特に白人に対する憧れはあまりないほうだと思っていたけど
(アメリカやカナダでは特に感じませんでした・・・)
フランス人は、美しい人が多いように感じた。


あと、子どもがミラクルかわいい。おしゃれだし。
「きみたちはマカロンかっ!」てくらいかわいい。





あと、フランス人は、フランス語しかしゃべらない、
気取ったいやな奴らだ、みたいな言説があるけれど、

あの、「ボンジュール、マダム(マドモアゼル、ムッシュー)」という言葉、
彼らの自信と気品に満ち溢れた笑顔とともに差し出されると、

パッと花びらが散るような、祝福を受けたような、とても幸せな気持ちになるのです。


言語というものに恋をしたのは、初めてでした。

「プークワ?(なぜ?)」とか、ほんとかわいい。かわいい音の並び・・・。



(ちなみに、フランス人に聞いたら、
フランス人は、実際に、英語を「しゃべれない」んだそうです。
日本人の英語力よりもほんのちょっと上くらいなんだって。)




一週間の滞在で、すっかりパリ、フランス語、パリジェンヌに恋をしてしまった私ですが、

フランスに憧れる日本人が多いように、
フランス人も、割と日本人には好印象を抱いているみたい。


綺麗好きで、まじめで、つつましい人たち、という感じで。



パリジェンヌに対して感じたのも、
日本語の、「粋(いき)」という感覚でした。

ちょっとかっこつけて、気持ちよく気取って、遊び心があって、周りを楽しくさせるような、そんな感じ。


どこか、根底で通じるところがあって、
それに自分も惹かれているような気がする。


南国とか、ラテンの楽しげで適当な感じ(本場のラテンな乗りにくわしいわけではありませんが)って、
楽しそうでいいなってあこがれるけれど、
自分とはちょっと違いすぎて、入っていけないだろうなぁと思う。



フランス人は、
適度に、体裁とか節度を重んじながらも、
その中で、気取ったり、おちゃめにふるまったり、余暇を大切にするような感じ、

日本人の性質よりも、ちょっとだけ遊びの方向に振れたような感じが、

自分の生来の感覚に近くて、それよりさらに楽しげに「粋に」見えるから、
惹かれるのかなーと思います。




彼女らの履いているピタッとしたスキニーがとても恰好よかったので、

和製ぱりじぇんぬを目指し、
とりあえず、ユニクロでスキニージーンズを新調するところから一歩を始めた私です。