マリリン・モンロー
2006-08-18




ふと、マリリンモンローの映画って観たことないなぁと思って借りてみた、
「紳士は金髪がお好き」

マリリンモンローは自分が小さい頃からその存在を知っていたから、
とりあえず「セクシーな大人の女性」というイメージがついていて、
どちらかというと清楚だったり可愛かったりする女性が好みの私はあんまり興味がなかった。

それよりも、お上品な感じのするオードリーが好きで、彼女の映画は何本も観た。

でも、今回
演技をして動いているマリリンを初めて観たら
「か、、、かわいい!」と心が打ち震えた。

たしかに色っぽいんだけど、あどけなくて幼い感じもあり、でも大人の色気もムンムンで、
不思議で魅力的なバランスの持ち主で。



ストーリーは軽~く観られる
ミュージカルコメディー。


ティファニー!とかとりあえず宝石のブランド名を連呼する下品なダンスが最高。笑


女を武器にして生きている主人公の女性2人が
お互いの恋愛観に対して呆れつつも、掛け値なしで全力でお互いの幸せを願って応援・協力する、
そのさっぱりとした男らしい友情が小気味よい。


幸せでも幸せでなくても
どっちでもよく、なんだか能天気でハッピーでちょっと慎重さにかけて、

その体と歌だけで、世界のどこにいてもとりあえず食べてはいけるような感じの2人。

権力はなくても
お金はなくても
学力はなくても。


タフでキュートで男好きな2人に、
まぁどうにかなるべ!的な元気をもらえます。

元気なときもそうじゃないときも楽しめそうな映画。




なにはともあれ、マリリン良かったなぁ。
マリリンモンローの良いところは、彼女が全力でマリリンモンローなところだった。



芸能人に憧れるのって、
その人がその系統の最高峰、「イデア」だからだと思う。


マリリンは、
彼女に一番似合うファッション、メイク、立ち振る舞いなんかを
周りのプロフェッショナルたちと彼女自身が全力で創り上げ、
彼女の持つ美の潜在性を最大限に引き出していて、

100パーセント咲き誇っている感じが気持ちよく、美しい。


マリリンがオードリーの真似をしても、オードリーがマリリンの真似をしても
きっと全然よくなくって、
お互いがお互いの姿であることこそがバチッとはまって美しい。



少女たちは、
自分もいつか大人になる過程のどこかで、
竹下通りを歩いていたらその美の潜在性を誰かに見染められて
服を与えられ、髪を切られ、メイクを施され、別人級、
同級生たちがびっくりするような美少女に変身してしまうんやないかと
内面にこっそりシンデレラをむくむくと育て上げたりしながら、

だんだんカボチャはただのカボチャであることを悟って、

でも花は小さくは咲いて、
数人の人には見つけてもらったりして、
ひっそり萎んでいって、
まぁ、こういうふつうの幸せってなかなか手に入らないし一番かけがえがないんだぜって
やっぱり多数派であるゆえの真理の上にどっかりと座ることができて、


自分はもうカボチャがどこにも自分を乗せて行ってくれないことも、
マリリンモンローになれないことも、
マリリンモンローくらい美しく大きく咲く花だって、花は萎れる運命を含んでこその花だってこともなんとなくわかっていて、

それでいて、それであっても、それでこそ、
往年の大女優はうっとりとした対岸の憧れで、
これまでもこれからも、何十年経っても、人は彼女に恋をしていくんだなぁ。


彼女の人生はなんだかとにかく大変だったって
その程度のぼんやりしたことしか知らないんだけれど

映画の中のハッピーで能天気な彼女も、たくさんの人の心の中の真実で、
それも本当だって思いたくて、
だからそれでどうなるってわけでもないんだけれど、
   



いつの時代も理屈抜きに、


かわいいは正義だ。