観終わった後こんなにくったりする映画は久しぶりで、

なんというか、美しさにあてられた。やられた。

その踊りと笑顔と身体の曲線と女の人生の悲喜交々と。
なんども涙が流れてなんども深い息をついた。

美しくて孤独で勝気なあの人も
古い価値観を守り通すあの人も
新しい時代にダイブするあの子も
それぞれの女たちがみな愛しい。

表面的に見える笑顔や美しさの奥で
誰の身体の中にもみっちり人生が詰まっていて
別れがあって決意があって怒りがあって愛があって
その全部が踊っていて
その全部を超えたところで笑っていて
踊り終わったら、
ついDVDの向こうから、観客といっしょに拍手してしまう。

これは劇場で観たかったなぁ。

松雪泰子はピーンと美しくて
雪の女王みたいに孤独で
その姿勢が少しずつ溶けていく過程は
予想がついていたって胸が熱くなる。


蒼井優ちゃんは、しばらく見ていないと
あの人、なにがかわいかったんだっけと忘れてしまうんだけど(超失礼)
圧倒的に完璧なのだ。
蒼井優という枠組みのなかで100%完璧だ。

神聖な野生の小動物みたいな、ほのぼのしてるようで研ぎ澄まされたその可愛さ。嫁入り前の狐みたいだよ(どんなだ)。そしてダンスのうまさ。

花とアリスでもバレエシーンが素敵だったけど、
それどころの話じゃなかった。
踊りのシーンをここまで楽しめるとは思わなかった。

はー。

話も踊りも
リアリティがありつつも
とても美しい映画でした。