気がつけば、イラスト教室に通い始めて
1年が経ちました。

大人になってからの習い事でこんなに続いたの初めて。快挙!




1年間描き続けていてわかったことがあります。

それは、定期的にトランセル(サナギ)になる時期がくるということ。


なんかもう、描けないし、
無理して描くんだけど、気持ち悪いやつしか出てこなくて。



描ける期(1)→
トランセル期→
描ける期(2)→…

というのを、数週間、数ヶ月単位で繰り返すんです。

でも、なぜか、
描ける期(2)は、
描ける期(1)よりも
もっと描けるようになってるんですね。


具体例を挙げますと、、、

描ける期(1)去年12月


Photoshopの使い始めでワクワクしてました。
描いてて楽しかったんだなぁっていうのが、自分で見ていてわかります。



トランセル期  今年の1月


なんとなく気持ち悪くないですか?
顔のバランスとか、色とか。
描いても描いても気持ち悪くて、焦って、でもやる気出なくて、そんな感じの日々でした。


描けない期はとにかく気持ち悪いので、
小学生のころ描きまくった人達とかを描いて、
気をまぎらわせていました。



(普段描いてないのに、こっちのほうが描けるんよな。笑)



描ける期(2)今年の3月

気持ち的にも、実際的にも、
あ、なんか描けるな、という感覚が戻ってきました。

そうしたら、
一回劣化したはずなのに、
なぜか前の12月のよりも良くなっている。(当人比)


これはなんでなのか考えたんですが、

あーー
トランセルの間に、
サナギの殻の中で、
細胞組織を作り変え、
トランスフォーメーションの準備をしていたんだなって。


トランセル期の間って、
次の課題が見えてるんです。
でもまだ力がないんです。
だからそのギャップがすごく気持ち悪い。 

殻の中では、手も足も出ない。

でも、この時期って、
努力と時間の掛け算によって、
比例式に綺麗な45度の右肩あがりの直線で能力が上昇するんじゃなくて、

一度下がって、低いところを平行線のまま推移して、
ある時に急に、ぴょんっと飛び上がったりして。

なんでかわかんないけど、なにかができるようになっていたりする。



今、村上春樹の『騎士団長殺しを読んでいて、
そのなかで主人公が、
「時間の流れを自分の側につける」ということに意識して取り組んでいるんですね。
(主人公は画家です)


私はこの言葉がすごく気に入っていて、
自分にとって今、とても大事な考え方な気がしています。



時間が自分の外を流れていると感じていて、
それに追いついていかなきゃって走っていると、
目に見える結果が出せない時期に、
すごく怖くなっちゃうんです。

風邪を引いて1人で部屋で寝込んでいる時に、
外の時間の流れから完全に遮断されてるような気がする、あの感覚。

でも、風邪を引いているときは、
いったん休みなさいってブレーキがかかっていて、
それはそれで、生きてくなかで、大切な時間のはずで。


いろんな波があって、上がったり下がったりして、
やっぱり一喜一憂しちゃうんだけど、
でも、どっちが良いとか悪いとか、本当にないんだと思う。



時間は自分の中を流れていて、
自分を置いていってしまうことなんてない。

止まってしまったように見える時間の中で、
大切なことが芽吹き始めているのかもしれない。

怖いけど、怖がらなくてもいい。

できないときは、ただできない。


そういう時間を、自分を受け入れること。
大丈夫だって信じること。 


いろんな局面に置いて、
なんどもなんどもサナギになって、
なんどもなんども羽化をして、
小さく小さく、
日々の中を死んだり生き返ったりして、
なにかが形になったり、ならなかったりして。


そういうの、まるっと全部含めての面白さなのだなぁと思い、
また、ペンを取る。


また、ちょっとサボる。