lion

















端的に言うとあまり楽しめなかったので、

レビューを書くのはやめようかなと思ったんですが、

そのなかでもいろいろ感じた欠片は残しておこうかと。

 

 

 

配役もそれぞれの役作りもよく、
みんな良い仕事をしていたと思うのだけれど、

いかんせん、将棋漫画の映画化というのはアップダウンが少なすぎてしんどいものであり、

さらにあの長さの漫画を映画の尺の中に収めるというのも、観ていて大変疲れるもので。

 

しかも、まだ前編だからどこで終わるのかがつかみづらく、

そろそろ終わるかな、これがクライマックスかな、と
思った後にまだ対局が3回くらいあったんだよね・・・。
途中で席を立ちたくなった。

 

1月に「この世界の片隅に」を観たときは、
そうとう精神的に疲弊するのを覚悟して観にいったんだけど、
今回の「ライオン」のほうがはるかに辛かった。

観終わった後、いっしょに観た友達としばらくグロッキーになっていました。

 

 

やっぱりね、羽海野チカさんのかわいい絵柄で忘れているけど、

これかなり重たくて暗い話なんだよね。

零くん、かわいそすぎるんだよね。

映画からは「かわいい要素」が相当はぎとられているので、純粋に辛いお話になっていて。

 

 

羽海野さんがなにかのインタビューで、

ハチクロはファンタジー色が強かったから、

今回はリアルなお話なんです、というようなことを言ってたんだけど、

ライオンも、「羽海野チカの絵柄」というだけで、十分ファンシーフィルターかかっていたんだなぁと、この映画を観て気がついた。

二次元のままで留まったほうがいいもの、触れられないままで残されたほうがいい夢ってあるのだなぁ。

 

そして、ハチクロ以来の羽海野チカファンで、

将棋のことは全然詳しくない私のような人間にとっては、

この実写映画は、求めているもののベクトルが単純にずれていて、
良い悪いの話じゃないのかな。

純粋に将棋好きな人は純粋に楽しめたんだろうか。どうですか。

 

 

あと、この漫画の良さというのは、

知り合っていく人々の人間的な背景がだんだんとわかっていき、
だんだんと好感を抱くようになる、

ゆっくりと人とのふれあいの花が開いていく時間のなかにあると思うのだけど、

映画の尺の中でやると、人物とその人の背景を勇み足でわざとらしく紹介するだけで精一杯になってしまうのが、どうもなぁ。

わざとらしい説明は、実写化の宿命であるけれども。

 

 

まぁ、観るだけで感じたこの徒労感から、

実際の将棋の試合の消耗度合いを体感した気になれたり、

やはり実写ならではの将棋会館の雰囲気とか、
そういうものは感じられてよかったなぁ。

 

 

 

あとは、配役について気になったことをピックアップしていきます。

 

この映画を絶対に観に行く!と決め手になったのは、

神木隆之介くん=零くんという、この神配役。

なんでしょう、この私得感。

たしかに零くんを演じられるのは神木くんしかいない!

 

 

私は、「桐島、部活やめるってよ」の映画で神木くんファンになったのですが、

彼はこういう、ちょっと冴えなくて青っちろい男子学生を演じる時に最高に輝きますよね。
なんだろうあの冴えないかわいさ。

一般的にはイケメンという部類に入るはずなのに、なぜにあそこまで冴えずに輝けるのだろう。

 

彼が演じる冴えない男の子の「青苦さ」のようなもの。

もう、これはまさに桐山零ですよね。

 

で、実際に観てみての感想ですね。
えっと、これは完全に私の個人的なあれこれが染み込みすぎていてウザいものにしかならないわけですが・・・。

 

 

なんか、彼の美少年具合をもうちょっと出してもよかったんじゃないか。
(せっかく見るならそのほうが楽しいんだもの・・・)

 

髪の毛はもう少し短くしてすいてもいいし、

メガネのフレームはあと少し細くていい。

原作の零くんもあそこまでもっさりしてないのにな~というのが、個人的すぎる正直な意見。

 

あと、神木くんはメガネがないほうがかっこいいですね。

 

鼻フェチ(「鼻は顔の9割」が持論 )の私からすると、

神木くんの鼻は黄金比率よりは少し横幅が広くって、

でもそれは彼の個性の一滴になっているので良いのかなぁとも思うんですが、

あのフチが太すぎるメガネをかけると、彼の鼻のwidthが悪目立ちしてしまうのが残念で。

 





 

…はい、黙ります。

 

 

いや、でもやっぱりよかったです。神木くんの零くん。

 

気恥ずかしそうに気まずそうに、でも素直に笑った時の笑顔が零くんそのもので。

 

二階堂としゃべるときの、その年齢の男の子っぽくなるときの零くんが、すごくほほえましくてほわっとしてよかったなぁ。

 

 

 

あとは、佐々木蔵之介が演じる島田さん!!

これはもう、何も言うことがありません。島田さんそのものです。

目のくぼみ具合まで似ていたよ。

 

島田さんというキャラクター、

苦労と優しさと人の好さと気の弱さと、気が弱いからこその粘り強い強さ。

ひとつのことに命と時間を注いできた人の独特の苦しみや切ない笑顔みたいなものが、

表情や身体のゆすりかただけで表現されていて。

素晴らしかったなぁ。

佐々木蔵之介かっこよすぎる。

 

 

 

 

あとあと、倉科カナ演じるあかりおねいちゃん。

 

これも本当にそのまんまで、すごく可愛かった。

純粋に、顔が似ていたんだよね。もとの顔のつくりが羽海野チカが描く女の子に近いのかな?

あかりおねいちゃんの私服は漫画でみるとかわいいけど、実際にやったらやぼったくなりそうって思っていたけれど、

ほとんど原作の雰囲気をそのままに、かわいく着こなしていました。

笑顔のつくり方も、まさにあかりおねいちゃん。

もう少しぽっちゃりしていたら完璧だ。

 

 

 

香子さん役の有村架純は、初めて聞いた時から意味がわからないと思ったけど、実際に観てもやっぱり謎だった。

いや、いい演技してたけどさ、がんばってたけどさ、

香子さんはどう考えても、あんなまんまるお目目にぽってりしたほっぺたの女の子じゃないでしょう・・・。

もっとこう、黒木メイサくらいの強さを持ってきてもよかったんじゃないかなぁ・・・。

好きなんだけどね、有村架純。どちらかというと3姉妹側の顔立ちだよなぁ・・・。

 

 

 

とまぁ、これだけ文句を書いておいて、

後編も観てみようかなと思っています。

 

人間ドラマのほうがもっと動いて面白くなりそうだし。

 

今度は消耗戦になるのを覚悟して、

時間と体力に余裕をもって勝負に臨みたい所存です。